やばい、買わないと。
こんな風に思って本を買ったのは、いつぶりだろうか。
たまたまAmazonを見ていたら目に飛び込んできた
2018年のM-1のあと、驚異のコメント力と称されたナイツ塙が出した本です。
もともとナイツが大好きだった僕は「これは買わないと後悔する」と思い書店に走りました。
2019年のM-1を100倍楽しむ内容が満載。
書評というか、紹介というか。
なんというか、めっちゃ面白い。
2018年、M-1グランプリの審査員に抜擢されたナイツ塙が漫才を徹底解剖。40年以上「ウケ」と「漫才」だけを考えて生きてきた「笑い脳」の塙の現代漫才理論とは?M-1チャンピオンになれなかった塙だからこそわかる歴代M-1チャンピオンのストロングポイントと王者と王者になれなかった漫才師の差は何なのか。M-1の必勝法がここに眠っている。M-1ファンにはたまらないM-1考察が満載。2018年、塙はなぜ霜降り明星に票をいれたのか。その理由がこの本で明らかになります。
Table of Contents
『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』 / 塙宣之(ナイツ)
12月が近づいてくるとにワクワクしますよね。だってM-1があるから。
お笑いが好きな僕としては
プロ・アマ問わず“とにかく面白い漫才”を基準に、最も面白い漫才師が決まる!と謳われるM-1グランプリは毎年の楽しみなのです。
今年はどんなダークホースが現れるのかとか、M-1決勝常連の芸人は今回はどんなネタを披露してくれるのかとか、とにかく楽しみなんです。
しかし、M-1が終わると必ず起こる「あの芸人のほうが面白かった」問題。採点がどうのこうのという輩が出てきますよね。
“とにかく面白い漫才”
この「面白い」という定義が色々と物議を醸しだすのですが、なんとナイツの塙さんがこのM-1の面白さを徹底解剖しました。
例えば、2018年、自虐ネタで上沼恵美子にボロカスに言われたギャロップと、自虐ネタだけど大絶賛されたミキ、この2組の違いは何だったのでしょうか?この本には、こんなことにまで言及しています。
M-1 歴代王者
ここで一旦、歴代王者を振り返ってみましょう。
・第1回(2001年)「中川家」
・第2回(2002年)「ますだおかだ」
・第3回(2003年)「フットボールアワー」
・第4回(2004年)「アンタッチャブル」
・第5回(2005年)「ブラックマヨネーズ」
・第6回(2006年)「チュートリアル」
・第7回(2007年)「サンドウィッチマン」
・第8回(2008年)「ノンスタイル」
・第9回(2009年)「パンクブーブー」
・第10回(2010年)「笑い飯」
・第11回(2015年)「トレンディエンジェル」
・第12回(2016年)「銀シャリ」
・第13回(2017年)「とろサーモン」
・第14回 (2018年) 「霜降り明星」
漫才は関西系の芸人のほうが有利なのか?
第10回までの結果を見ると、非関西系で優勝したのはアンタッチャブル・サンドウィッチマン・パンクブーブーの3組だけです。彼らは共通点は「コント漫才」だということ。第1回の優勝者が中川家になったことは、M-1の「今後」を位置づける意味でも大成功だったと思います。そして、この結果は関西系のしゃべくり漫才をやるコンビに有利に働くことでしょう。中川家がしゃべくり漫才だから。
漫才は「関西系しゃべくり漫才」の型を破ったアンタッチャブル・サンドウィッチマン・パンクブーブーは見事でした。
霜降り明星か和牛か。ナイツ塙が霜降り明星を選んだ理由
発想力のジャルジャル
完成度の和牛
こう見ると霜降り明星に絶対票を入れる理由が見つからないかもしれません。
しかし、霜降り明星にあった王者にふさわしい圧倒的な「強さ」とは?
それは「ウケ量」です。霜降り明星の漫才はどっかんどっかんウケていたのです。
あとは運もあります。一つ前のトム・ブラウンが型破りの漫才をしていたので、緊張した会場の空気が緩和された感じがしますね。
そして最後の2行で涙が出ます。
お笑い好きな人、M-1は欠かさず見てる人、ナイツ塙の頭の中をのぞいてみませんか?
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